続きです。
「術後の角膜強度」が重要な術式選択理由であるならばLASIKは「大丈夫」とは言えません。私も1例、術後安定していた
フラップがズレた症例を経験しましたが、この場合、単純に目にとっての「大ケガ」という外傷絡みの症例でした。常在的な上皮欠損の例ではフラップの生着に問題が生じるかもしれませんし、格闘技や接触や
衝撃の多いスポーツをする場合は積極的にLASIKは適応除外です。
PRKや
LASEKもフラップのトラブルフリーとはいえ、強度が万全かどうかはボーマン膜という角膜上皮と実質の境にある強固な膜ごとレーザーで削る手術ですので角膜の形状保持の問題がないかどうかは今のところ未知数とされています。
私の施設ではこれらの手術は
1.少しだけ術後成績の精度が低い
2.術後の回復が遅い
3.ヘイズの発生の恐れ
これらが要求水準が高く、現役で働いている年代の方が多い近視矯正手術の希望者に納得してもらえるケースが必然的に少なくなるのです。
術後の屈折度数もP
PRKさん同様、私の友人もLASEK後の
角膜厚が増加しておりLASIKの平均値(約6μm弱)より大きいものでしたし、近視の
戻りも大きかったです。ただ、統計を出せるほどの件数がないのに加え、調子がいい人は術後検査に来ない人が多いものですから確定的なことは言いきれません。
epi-LASIKについては一昨年の屈折学会の学会誌の論文で3種類のケラトームの評価があまり芳しくなかったこととLASEKで問題のない程度の術後成績を出せていたので私はしていませんので、私の評価は控えさせていただきます。
実際に臨床をやっていると格闘技をしていないと思っていても「格闘訓練」がある職種であったり、日常的にストリートファイトしてるオニーサンだったり、習慣として目をあけて顔を洗う人だったり眼科の検査範囲を超えて色々なエピソードの患者さんが来ますし、逆に自分でも気がついていなかった角膜混濁を
PRKで一気に取り除いてとても喜ばれたり・・・と「あえてLASEKや
PRKを選択する症例」というのは統計では拾い上げきれないと思いますし、患者さんに同じ説明をしても「納得するポイント」というのも千差万別です。betterもbestも上手く示すことはできませんでしたが、これまでの内容で「こういうものなんだ」と思っていただけますでしょうか。